沖縄県内で一日15〜16万食もの「沖縄そば」が消費されています。
「沖縄そば」は県民の食生活になくてはならない食品なのです。沖縄県の人口が1,359,203人(平成18年4月1日現在)だから、ウチナーンチュ(沖縄県人)の約10人に1人が毎日「沖縄そば」を食べていることになります。
歴史
中国から沖縄に麺類が伝えられたのは400〜500年前と考えられています。 これに改良を加え、琉球王国宮廷料理としての「沖縄そば」が確立したのです。王族、貴族の食べ物であった「沖縄そば」は明治時代になると城の外でも食べられるようになりましたが、やはり「沖縄そば」は一部のお金持ちの食べ物でした。「沖縄そば」が私たち庶民の口に入るようになったのは昭和初期頃だと考えられています。

「そば」と「沖縄そば」の違い
本土の「和そば」は蕎麦粉につなぎとして小麦粉を混ぜて作られます。蕎麦粉の香りが香ばしく、冷やしても美味しい麺質のため、ざるそばに人気があります。食べるというよりは飲み込むようにしてノド越しを楽しむ食品です。一方、「沖縄そば」は蕎麦粉を使っておらず、小麦粉を木炭やカンスイ等で引き締めて作るために黄色っぽく、麺に弾力があるのが特徴で歯応えが魅力です。
※カンスイとは...沖縄そばを作るときに粉にまぜる炭酸カリウムなどの溶液の事。カンスイを入れる事により沖縄そばに粘弾性を増し、独特の色と香りがつく。

沖縄そばの日
現在、私たちは当たり前のように「沖縄そば」と呼んでいますが、本土復帰後一時期その呼び名が禁止されたことがあります。それは、蕎麦粉を使用している本土の「そば」に対して蕎麦粉を一切使用していない「沖縄そば」は、「そば」ではないという理由からでした。沖縄生麺協同組合は昔から「そば」(沖縄の方言では「すば」)として県民に親しまれてきた歴史ある呼称を存続しようと運動を展開し、その結果、公正取引委員会委託公正取引協議会から正式に「沖縄そば」の呼称認定を受けたのが昭和53年10月17日です。
その後、平成9年に沖縄生麺協同組合が10月17日を『沖縄そばの日』に制定しました。
麺と出汁について
そばの麺
名護市等の本島北部の「沖縄そば」は平たい麺で、宮古・八重山等の先島地域の「沖縄そば」は細目の麺だと言われていますが・・・実際には地域だけではなく、それぞれのお店やそれぞれの人の好みにより「沖縄そば」の麺は選ばれているようです。

そばの出汁
「沖縄そば」の「そばだし」は好みにより、豚骨や鶏がらを何時間もじっくり煮詰めて作るこってりタイプの「とんこつ味」と、かつお節をふんだんに使った、あっさりタイプの「かつお味」の2種類が使われます。
